重要秘密を守る

営業秘密

例えば著作権や特許権、商標権がそうであるように、知的財産権の保護はもっぱら出願を行うことと引き換えに法的保護を得ることでなされます。その点、しばしば軽視・過小評価されがちな知的財産の一種である営業秘密は、外部への漏洩を防ぐことで保護する必要があります。

営業秘密とは、公然と知られていないことによる現実のまたは潜在的な経済的価値を有し、秘密性を保持するために合理的な努力が必要なあらゆる情報を指します。

すなわち、営業秘密とは、企業が競合他社から秘匿しておきたいあらゆる活動や情報であり、その典型例には顧客リスト、秘密のレシピ(秘伝のソースや材料)、製造のコツやソースコード等が含まれます。

秘密の保護

秘密を守る上で希望的観測は禁物です。雇用が流動化し、記録メディアは親指サイズまで小型化し、産業スパイが横行している今日、営業秘密を守る積極的な取り組みが不可欠です。弊所では、クライアント様の貴重な情報を守るべく、以下を含む包括的な営業秘密関連サービスをご提供致します。

-営業秘密として保護が必要な情報の特定、ならびに著作権や特許などの代替的/追加的保護手段の提案

-現在の秘密管理・セキュリティー体制の検証

-新たな不正流用・漏洩対策の導入

-従業員およびその他関係者向けの秘密保持/守秘義務契約書の作成

-営業秘密の秘密性と保護の重要性を再確認するための研修の実施

秘密漏洩時の対応

秘密漏洩時には迅速な対応が重要です。従業員（または元従業員）に対して秘密保持/守秘義務を強く注意喚起するだけで十分な場合もある一方で、第三者（元従業員が設立した会社など）への警告、ひいては秘密のさらなる悪用や漏洩の拡大を阻止するために裁判所への緊急の申し立てが必要になる場合もあります。

万が一の営業秘密の漏洩に備え、弊所担当者は漏洩拡大を防ぐための万全の体制を整え、クライアント様をご支援致します